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ミャンマーから届いたハッピートイズvol.3
前回に続き「ミャンマーから届いたハッピートイズ」をお届けします。ミャンマーからハッピートイズが届くことになったのは、AMDA社会開発機構のスタッフのみなさまのご協力によるものです。
今日は、AMDA社会開発機構のスタッフ“林さん”に伺ったお話を、みなさまにご紹介したいと思います。
*-*ハッピートイズ作製話 ~AMDA本部スタッフ編~*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
こんにちは。AMDA社会開発機構でミャンマー事業を担当しております“林”と申します。私たちはFELISSIMOの「地球村の基金」からのご支援により、ミャンマーで2つのプロジェクトを実施しています。このたびはその活動地のひとつ、メティラ郡の女性へハッピートイズの製作にトライアルする機会をいただきました。
最初にお話を聞いたとき、私はあまり心配していませんでした。なぜなら、発展途上国の人々は、何でもモノを購入できるわけではないため(十分なモノがなかったり、購入するお金がなかったり)、比較的身近にモノを作れる人がいるので、きっとハッピートイズを作ることができる人もいるだろうと思っていたのです。
早速現地事務所へ連絡してみると、同じ意見。しかし、「作り方などイチから教えなければならないので、そのための手助けがほしい」とのこと……。
「それはそうだ!! 写真で見る方がわかりやすいはずよね……。それなら、私が作りながら手順を写真に撮って送ります!」 ミャンマー事業の担当として、意気揚々と始めた私。それまでに聞いていたお話から、私自身トイズの製作はそれほどむずかしいと思っていませんでした。しかし実際にやってみると、それなりに作業が細かい上、1枚の型紙をかたどっては写真、次の1枚をかたどっては写真、布を切っては写真、その次の布を切っては写真、縫っては写真、角度を変えて写真……と、作業工程のひとつひとつを写真に収めることによって遅々として製作が進まず、予想以上の時間がかかってしまいました。
12月のお披露目展示会も近づいていたため、毎晩少しずつでも進め、翌朝、写真に作業工程の番号を打って、現地へメールで送信していきました。
一方現地では、AMDAの日本人スタッフが現地スタッフに作り方を英語で説明し、現地スタッフが進んで試作をしてくれたそうです。その試作と私が送った写真を見ながら、現地スタッフが、日本へ送るハッピートイズを製作してくれたメティラ郡の女性たちに作り方を説明してくれました。
実際に彼女たちが製作を始めると、やはり私の予想通り、彼女たちはあっという間に仕上げていったようで、写真もまだ送っている途中だったのに、現地からは「もう写真は送らなくていいですよ!」との連絡が来ました。「素晴らしい!!」と、彼女たちのすごさに驚き、感心し、また手間のかかる作業から解放される喜びと同時に、私の完成品を見せることができなかった残念さを感じたのは言うまでもありません……。
そして、とりあえず写真の送付は一旦止めた数週間後、現地から10体のハッピートイズが送られてきました。そのどれもが個性にあふれていて、製作者の写真と合わせて眺めていると、作者の声が聞こえてくるような素晴らしいものでした。
FELISSIMOのお客さま、このプロジェクトの支援者のみなさまに、メティラ郡の女性たちの作品とメッセージをレポートを通じてお届けすることができたことを非常にうれしく思っています。
そして最後に、すっかり手を止めてしまった私のトイズですが、次にまた別の途上国の女性たちにハッピートイズ製作のチャンスが訪れたときのために、完成までその手順を写真に収めていくというミッションは終わっていません。
なかなか大変な作業ではありますが、トイズを作っていると私自身とてもなごやかでしあわせな気持ちになれること、またこのトイズ作りを通して途上国の人々にも同じような気持ちを持ってもらえること。そして、それぞれの気持ちのこもったハッピートイズが、日本の製作スタッフみなさまと途上国でハッピートイズを製作してくれた人々の心の交流もはたしてくれることで、お互いがますますしあせになれるであろうことに思いを馳せながら、私のトイズを完成させたいと思います。
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AMDA社会機構のみなさまのご協力に感謝いたします。
『フェリシモ みんなの地球村』『フェリシモ ハッピートイズプロジェクト』スタッフ一同